学習習慣は生活習慣 学習に集中できる仕掛

子供の学習習慣は、一朝一夕では身に付きません。

そうは言っても、相談に来られる方は、 子供に学習習慣を身に付けさせることが出来なかった親御さんが多いのです。

今までで一番手ごわかった例としては、 中学3年生の12月頃になって、「ウチの子、どうにかなりませんか?」という相談を受けたケースです。

結論から言えば、「どうにかなります。」

でも、そこには何の希望もありません。

ただ、高校に入れたいだけです。

これでは、子供も可哀そうです。

15年間、人としての生まれてきた目的を探索する機会を親が与えなかったのです。

どうでも良い高校選びをして入学しても、すぐに不登校になってしまうのは目に見えています。

そういう場合に限って、「子供をのびのびと育てたかった。」と決まり文句を言います。

これは、『子供の意思を尊重すること』と『親が教育を放棄すること』を混同しています。

親は、人生の先輩として子供を導く責任があります。
その上で、子供に人生の意味を自ら考えさせる機会を与えるべきです。

学習習慣は幼児期からに身に付けさせるのが一番です。

学習することが生活の一部になってしまえば、「勉強しなさい。」と言う必要はありません。

『知らないことを知ることの楽しさ』『発見の喜び』を得るための時間を日常生活の一部に設けるのです。

それには、テレビの話題でもゲームの話題でも結構です。親子が会話できる時間を取ることです。 出来ればお父さんも参加してください。ゲームの話題はお父さんの方が得意ではないでしょうか。 テレビの話題でもゲームの必勝法でも『物事について考えるキッカケ』はあるのです。

どんな子供でも、小さいときに『なぜ?』『どうして?』と、身近な大人に聞き回ることと思います。 ですから、すべての子供には、本来学習意欲が備わっているのです。

その時、きちんと子供に向き合ってあげてください。学習習慣の基本は親子の会話からスタートします。

また、絵本であれ、図鑑であれ、必要な書籍は必ず与えてください。子供は自分で勝手に読み漁ります。

これが『自立型学習法』の原点になります。

もし、「子供に学習習慣が身についていない」と嘆くのであれば、 その機会を幼いころに奪ってしまったのは、他でもない『親』なのです。 子供の質問に面倒臭がって答えなかった『親』の責任です。

。。。と言っても、そのままでは、子供は幸せにはなれません。

では、手遅れなのでしょうか?

人は、「変わることのできる生き物」です。

人間の脳は死の直前まで成長しますし、「物の見方を変えるだけ」で人生が変わることだってあります。

大概の場合、それはメンター(恩師)によって転機を与えられます。

良い恩師に巡り合えることこそが、人生最高の幸せなのです。

我々は、ただの塾講師ではありません。
常に、「生徒にとっての良きメンターでありたい。」という志を持って接しています。

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