私は、数学の偏差値が39でしたが、早稲田大学政治経済学部を英・国・数で受験。
数学は満点で合格することが出来ました。
あなたは、この話を信じますか?
この話には、以下の事実が含まれています。
1.私が浪人してお世話になったS台予備学校での第1回校内試験で、
数学は100点満点中19点で、学力偏差値は39でした。
2.当時、早稲田大学政治経済学部は数Ⅰのみでしたので、徹底的な問題傾向分析をしました。
S台予備学校では、厳選された良問に対し幾つもの別解を検討する訓練をしました。
その結果、数Ⅰの成績は飛躍的に伸びました。
早稲田大学商学部が数ⅡBまで必要だったのに対して、得意な数Ⅰで勝負できました。
3.試験当日、数学が終わった後に2人の受験生から答え合わせを求められました。
一人は、前に座っていた現役生。もう一人は、後ろに座っていた浪人生です。
問題は、大問が4題のみ。試験時間は100分で全て記述式でした。
3人とも最後まで解けていましたが、1人だけ最後の答えが違います。
最後の答えの値は『4』だったのですが、その現役生の答えは違いました。
別に、後ろの浪人生は私の答えをカンニングしたわけではありません。
それは、私と彼は全く違う解き方で解答にたどり着いていたからです。
後日、合格発表の掲示板には彼の受験番号もありました。
私も彼も4問とも同じ答えだったので、おそらく満点だったと思います。
さて、あなたはここまで読んで何を感じましたか?
ここには、2つの真実が隠されています。
学力偏差値に対する正確な理解と受験戦略の大切さです。
1.学力偏差値について
実は、私の高校3年生時の数学に関して言えば、
一般的な模擬試験での学力偏差値は60ほどありました。
つまり、S台予備学校のレベルがそれだけ高かったということです。
実際、S台高等予備校で校内の浪人生だけしか受けない試験では、
その平均点が早稲田大学の合格水準に達していました。
よく、『偏差値〇〇から☐☐へ合格!』なんて広告がありますが、
いつ、どこの、何の模擬試験を受けたのかが明らかにされていません。
これは、とても重要なポイントです。
2.受験戦略について
私は、早稲田大学政治経済学部が第一志望だったので、
次のような戦略を立てました。
①数学を選択する。
早稲田の社会はとにかくマニアックな問題が出題されることで有名です。
用語集の中でも出題頻度が少ないものまで、完璧に覚えておく必要があります。
一方、数学は4つの大問を時間をかけてじっくり解かせる良問です。
自分の性格からして、数学を選択するのがベストでした。
余談ですが、
本番の試験が始まる前に、試験監督から言われた一言を今でも覚えています。
「電卓を使いたかったら使っても良いが、そんなことで解ける問題は1題も出していません。」
それだけ良問を出しているという、大学側の自信の表れです。
この時、自分のとった戦略は間違っていなかったと直感して、緊張が取れました。
②英語は徹底的に構文読解をする。
幸い、『英語の神様』、伊藤和夫先生に構文演習を徹底的に仕込まれました。
お蔭で、長い複雑な文章にも対応することが出来ました。
実際の入試で知らない単語が3割程度あっても、大意をつかめるので合格できます。
③国語は、古文の文法に力を入れる。
『現代文の神様』、藤田修一先生のお蔭で勝手に成績が伸びたので、古典に力を入れました。
特に、教則本で文法を徹底的に叩き込むと自然と文章が読めるようになります。
源氏物語の様に主語が省略されていても、だれが主語なのかが見えてくるのです。
④実践的な訓練を行う。
政治経済学部の試験は、他に類を見ない独特な方法を採用していました。
・問題用紙は新聞紙の大きさで、必要なところを広げて読みます。
・解答は数学以外はすべてボールペンで、消しゴムは使えません。
こんな状況でも冷静に問題に取り組むことのできる度胸と正確さが要求されます。
私は、模擬試験や過去問を取り寄せ、この形式に徹底的に取り組みました。
⑤受験校を絞り込む。
受かっても行きたくないところを併願校から排除し、日程にゆとりを持たせました。
特に、レベルの高い大学ほど試験日程が2月の後半に来るので、
体力を温存しました。
『己を知り、相手を知れば百戦危うからず。』
そのためにも、気になる学校には早めに見学しに行きましょう。
ここで、『何か違うな。』と思ったら、それは第一志望にはならない学校です。
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